富士が美しいのは頂に氷、底に火、その両極を持っているからだ―草野心平
一昨日の日経新聞に、美術家の篠田桃紅さんが富士山との関りについて書いていた。非常に興味深い内容だったので、記したい。
篠田桃紅さんが富士と出会ったのは20代半ば。
今春で100歳になられたので、以来80年近くも富士と対峙していることになる。
初めて、憧れの富士と会った時の感動を次のように語っている。
「あくる朝、ホテルのロビーに下りて、腰を抜かさんばかりに驚いた。
大きな窓のむこうに、まっ赤な山がそびえ立っている」
夏の早朝に見られる、いわゆる赤富士である。
以来、山ろくに住み、朝に夕に富士と対峙しているそうだが、
富士は、一度として同じ姿を見せたことがないという。
詩人の草野心平さんの言葉を借りて、
「富士が美しいのは頂に氷、底に火、その両極を持っているからだ」と、
その魅力を語っている。
富嶽三十六景を描いた北斎も、富士に魅せられた一人だと思う。
50歳を過ぎてから日本中を歩き、さまざまなビューポイントから
富士を描き尽くした。
霊峰・富士は、古今東西、人々を魅了してやまない。
外国人に喜ばれる,失敗しないお土産多数
英語説明書つき日本土産なら
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-11-11
03-3204-0988